「命がけブライダル」原題『念念无明』のタイトルが素敵

中国短編ドラマ「命がけブライダル~宮廷密使の花嫁は暗殺者~」
このドラマ、私大好きです。
ドラマの主役演じる杨泽(ヤン・ゾー)が素敵。
なぜか短編ドラマばかり出演中の彼。
この先、彼のドラマが日本上陸することはいつ?
と思っていたら、意外にも次々上陸中(短編ドラマですが)
そこで、ついにこのドラマで記事を書くことにしました。

「命がけブライダル」の原題知ってます?

「命がけブライダル」ってタイトル。
またそんなセンスないタイトル…。
これが私の感想でした。
それでも、まさかの日本上陸には歓喜しました。

このドラマ、原題は『念念无明』

主人公の名前は司小念(sī xiǎo niàn)と晏无明(yàn wú míng)

なるほど、ふたりの名前からとったタイトルとわかりますね。
でも、そこに奥の深い思いが込められているってご存じですか?

このタイトルが中国では「すばらしい!」と評判だったようです。
では何がすばらしいのか?

紐解いていきますね。

まずは「命がけブライダル」ってどんなドラマ?

「命がけブライダル~宮廷密使の花嫁は暗殺者~」
心優しい医者の晏无明と仕立て屋の女将の司小念は恋に落ち結婚。
しかし二人には裏の顔が。

无明の裏の顔は隠密組織の指揮官、そして小念の裏の顔は暗殺者。
ふたりはそのことを隠して結婚。
ある日与えられた任務は、无明が太子を守る、そして小念は太子を暗殺…。
そして二人は戦うことになります。

そして…。

とこのドラマ、映画「Mr.&Mrs.スミス」ン中国版と言われていますが、
ほぼ中国のドラマと映画しか見ない私は、この映画見てませんので、何とも言えません。

この二人、本当に愛し合って結婚。
ですからお互いの正体をしったあとの苦悩は計り知れない。
本気の喧嘩シーンはなかなかですね。

そして、このドラマの良いところは短編ドラマにありがちな安っぽさがないこと。
衣装もそこそこに良い。
そして、脇役の俳優さんたちも悪くない。

そうは言っても、やはり短編ドラマ。
ちょっとふざけた感じもあったり、チープなシーンあって笑える。
ただ、短編ドラマだからこその演出って感じもしていいですよ。
軽めの感じがいい。

短編ドラマってかなりの低予算と短い撮影期間で作られているらしいですよ。
きっと衣装は、どこか大型ドラマで使われてものの使いまわしだったりするようです(確実な情報ではないですが、そんな記事を読んだことがあります)

私はこのドラマの監督が素晴らしいのだと思うのです。
この監督さん「虚顔」の監督さん(曾庆杰)
「虚顔」は最近人気急上昇中の丞磊(チェン・レイ)主演

丞磊も短編ドラマばかりでしたが、この「虚顔」でブレイク。
最近は大型ドラマで脇役演じ、もうじき主役のドラマも上陸しそう。
杨泽(ヤン・ゾー)にも期待したい私です。

 

杨泽(ヤン・ゾー)の作品について

杨泽(ヤン・ゾー)。
日本語表記だと「楊澤」

招摇で登場していたようですが、特に記憶に残っていない私です。

彼は短編時代劇出演が多い。
古風できれいな顔だちが人気です。
ただ、大型のドラマで主役を演じるのには、少しパンチが足りないかな?
今後の活躍を期待しつつも、このまま短編ドラマで頑張るほうがいいかも。

そんな古風な顔立ちですが、実は現代劇でも素敵です。
「ロマンスは一目惚れから」原題『别跟姐姐撒野』
このドラマも「命がけブライダル」と同じ監督さん。
この監督さんの作品は間違いなし。
なのかもしれませんね。

このドラマは年上女社長とまだ大学生との恋。
この原題ドラマの杨泽も素敵です。

ただ、彼の他の短編ドラマはどれも微妙かなー。
というのが私の感想。
理由は相手役の女優さんに魅力を感じない(個人的に)

最近では「雪鈴の約束~灯火の下で誓う愛~」
これは、視聴意欲が進まず途中挫折中。
杨泽は素敵だけどねー。
杨泽見たければ、この「命がけブライダル」を何度でも見ちゃいます。

ちなみに「あやめの花びら落ちるとき~三世縁起」原題『三生缘起是清欢』
はなかなかよかったな。
天界やら人間界やらのファンタジー。
こんな短くまとめるとは素晴らしい。
このドラマは女優さんもかわいくて何回か見てますね。

短編ドラマは気軽に見れていいですね。
中国学習者には最適ですよ。
時代劇ですが、むずかしい中国語も使っていないので、何度も見ているとリスニングの勉強にもなります。

「念念无明」タイトルに隠された深い思い

お待たせしました。
中国学習したいあなた。
この「念念无明」の意味、気にまりますよね。

「命がけブライダル」だなんて、他になかったのー?と思うような日本語タイトルですが、原題は素晴らしい。

このタイトルは主人公の二人名前から成り立っているのは想像できます。
司小念(Sī Xiǎoniàn)の念から念念(niànniàn)
念念は思い続けるの意味

晏无明(Yàn Wúmíng)の无明(wúmíng)
无明は仏教用語で「真理を知らず、迷いの中に生きること」を意味します。

つまり「念念无明」は小念が无明を思い続ける。
思い続ける(念念)ほど、迷い(无明)が深まる。

特にドラマの中では无明が深く悩んでいる姿が印象的でしたね。
なかなか小念の愛を素直に受け入れることができなかった。
自分の裏の顔、自分と一緒にいたら小念を危険のさらしてしまうかもしれないという苦悩。

それでも愛を優先させた。
結婚後、様々なシーンで二人は愛と任務の狭間で悩みながら愛を深めていきます。

ちょっと笑いもある軽く見れる短編ドラマのタイトルの、なんて深い意味が込められているのかしら。
とセンスの良さを感じる「念念无明」
日本語タイトルに全く反映されていないのが残念。

逆に言えば、この短い4文字に深い思いを込められる中国語に感動するのです。
タイトルに主人公の深い思いを反映させる。
そんな中国語の美しさに感動しながら、この短編ドラマを見ていいただけたらうれしいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました