「三国志外伝ー愛と悲しみのスパイ」の中で出てくる連弩(れんど)。
この連弩の設計図を盗むという計画が繰り広げられています。
さて、この連弩という武器が気になりますね。
この記事では連弩について、そして青萍計画の意味について解説していきます。
連弩(れんど)とはどんな武器なのか?
連弩(れんど)とは古代中国の武器です。
小さな弓のようなもので、レバーを前後に動かすだけで矢が連続で放つことができます。
この「三国志外伝ー愛と悲しみのスパイ」の中で連射できない武器がでてきます。
これは弩(ど)
1本1本弓をセットしなければならない武器。
これが連続で弓を放つことができるとなれば、素晴らしい進化。
戦において有利です。
ですから魏にとってはどうしても欲しい技術となります。
この連弩を盗む青萍計画(せいひょうけいかく)
この計画は「三国志外伝ー愛と悲しみのスパイ」の中ではキーワードとなってくるのです。
ただ、ドラマの中でこの武器が活躍するわけではありません。
スパイという情報戦を軸にした人間ドラマ。
蜀と魏の二重スパイである陳恭の頭脳戦を象徴するような役割として登場してきた武器、それが
連弩なのです。
連弩は連続では発射され、防衛や奇襲に向いた武器と言えます。
陳恭の、どんな危機的な状況に陥っても難を逃れる機転、そして相手を撃退する、あるいは避けることができる陳恭そのものを象徴しているのではないでしょうか。
ところで、この連弩。
実際の三国志では使われていたのでしょうか?
連弩は三国志で使われていたのか?
この連弩ですが、三国志時代にはすでに使われていたようです。
なんと、この連弩の原型は戦国時代(紀元前)。
ということは蜀だけのものではない。
魏もこの武器はもっていたということになります。
では、なぜ盗む必要があったのでしょうか?
そう、蜀には天才軍師:諸葛孔明がいます。
諸葛孔明が改良し、さらに使いやすく、そして武器として長けたものにした可能性があります。
このドラマ「三国志外伝ー愛と悲しみのスパイ」だけ見ると、蜀が開発した。
となると、諸葛孔明が開発した?
そう思ってしまいますね。
諸葛孔明は様々なものを開発しているイメージが強いですから。
諸葛孔明が開発、改良したものといえば、「木牛流馬(もくぎゅうりゅうば)」があるのをご存じですか?
山道で物資を運ぶために木で作った一輪車みたいなもの。
なぜこのようなものが必要であったか?
それは蜀という国の立地条件が関係しています。
蜀は山が多く、道が狭いので馬が通れない場所が多いのです。
馬で物資を運べない、でも人の力では大変。
そこで一度にたくさんのものが運べる道具が必要だったのです。
この山が多く、道が狭い。
その蜀の特徴から、ドラマの中で連弩の生産拠点が山奥となっていました。
簡単には侵入することができない。
そこで竹鵲(ちくじゃく)の登場です。
パラグライダーのような装置で空から侵入。
なんだかファンタジードラマみたいですが、こんな演出も面白い。
陳恭が、古い資料からこの竹鵲を復元。
陳恭も諸葛孔明に負けず劣らず天才と感じるところです。
この竹鵲は実際の三国志では登場しないものです。
しかし、連弩に関しては史実でも使われていたと思われます。
それも蜀だけでなく、魏でも。
ただやはり蜀の連弩は優れたものだったのでしょう。
だからと言って、この連弩が戦局を左右したということはないと思われます。
他の三国志ドラマや映画でも、この連弩が使われていた印象は私にはありません。
ですから、三国志で使われていたかもしれませんが、それほど重要な武器でもなかったのではないでしょうか?
ドラマでは情報戦の中での演出アイテムとして使われたのですね。
さて、もう一つ気になるには、連弩は山奥で作られているという設定。
これは事実なのでしょうか?
連弩が作られた場所は?
さて、ドラマ「三国志外伝ー愛と悲しみのスパイ」の中で連弩の生産場所が随分山奥でした。
道も細い1本道。
これでは、制作した武器を運ぶのも一苦労、運搬中に命落としかねない。
そんな余計なことを考えてしまいました。
もちろん、これは「三国志外伝ー愛と悲しみのスパイ」の中での設定でしょう。
では実際はどうだったのでしょうか?
ドラマでの山奥の人目のつかないところで厳重な管理下で制作とう設定はドラマチックですよね。
スパイドラマとしての演出としては最高です。
でもやはり実際は軍事拠点の近くで作られていたというのが現実的でしょう。
それでなければ、武器がなかなか届きません。
しかしここでも、蜀の地理的な状況をクローズアップ。
そして、スパイとしての侵入の難しさを強調したいのです。
竹鵲を使っての潜入というドラマチックな演出です。
気になるのは、この連弩を奪うという青萍計画(せいひょうけいかく)。青萍ってどんな意味があるのかしら?
ふとそんな疑問。
青萍計画の意味を読み解く
青萍計画(せいひょうけいかく)。
なぜ、青萍なのか?
土地の名前でも人の名前でもなさそうです。
これはきっと中国語の意味があるのでしょう。
中国語では「青萍计划(qīngpíng jìhuà)」
青は中国語では未完成・未成熟、目立たない。
そんな意味があります。
そして萍は水面に浮かぶ浮き草
根を張らない、流れに乗って漂う、という意味
青萍は水面に漂うよな、流れを見て動くようなそんな状況でしょうか?
情報を放ち、臨機応変に対応するような計画なのかな?
そんな風に解釈しました。
それにしても浮草とか、少し詩的な感じがしますね。
なぜ、このスパイドラマにこんな詩的な名前を計画名にしたのでしょう。
これこそ、中国ドラマのセンスの良さを感じてしまいます。
浮草とか流れとか水とか…。
それこそ、名もなきスパイを象徴しているのかもしれません。
特に陳恭。
自分を犠牲にし、命をかけて国のために動く。
自分を持ちながらも自分を押し殺し、ある意味流れに身をまかせる存在である。
そして、そんな彼の働きが国の運命、流れを変えた。
そんなことを感じます。
様々なことを考えさせられる「三国志外伝ー愛と悲しみのスパイ」。
さて、もう一度視聴してみましょう。
そんな気持ちになりませんか?
とにかく複雑なドラマ。
そして、見るたびに新たな発見や疑問が出てくるドラマ。
何度でも見る価値あるドラマだと思います。

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