「秘密の皇帝」司馬懿と司馬家の秘密:史実の司馬家はどんなだったのか?

「秘密の皇帝」において、司馬家は一目置かれていますね。
そして、曹操と司馬懿の父親とは何かあったのかしら?
という雰囲気。
もちろん、司馬懿と献帝とは史実では幼馴染でもありません。
このドラマの設定は時代的にも史実とは違う形で司馬懿が登場。
では、史実の司馬懿や司馬家ってどんなだったのでしょうか?
この記事では、史実の司馬懿・司馬家について調べてみました。

ドラマの中の司馬家

「秘密の皇帝」のドラマの中では、劉平(献帝)は司馬家に預けられ、司馬懿と兄弟のように育てられましたね。
そして、司馬懿は劉平を本当の弟のように接しています。
時に厳しく、時にやさしい。

司馬懿も情の深い人物として描かれていますね。
司馬懿のお父様も素敵。

「厳しい父」という印象ですが、でも息子をきちんと評価し理解を示す。
素晴らしい人格者。
兄は長男らしい慎重さがありながらも司馬懿を支え、本当に良い兄弟関係がうかがえます。

そして、司馬懿の弟たちは、ずいぶん歳が離れている印象です。

この司馬家ですが、曹操陣営から警戒されている様子がうかがえますね。
立派な家柄、というのは伝わってきます。

そして、なにやら司馬懿のお父様と曹操の間には良くない過去があるのだな。
とうことが伝わってきます。

三国志にそれほど詳しく方も司馬懿の名前はしっているけど…。
あるいは知らない。このドラマで初めて知った。
そんな方もいるかもしれません。
この「秘密の皇帝」は三国志ドラマでありながら、恋愛要素も強く従来の三国志のイメージを覆す作品。

ですから、三国志は知らない。苦手。
そんな方も楽しめるドラマ。
でも、せっかくですから、三国志に詳しくなりましょう。

史実の司馬家について、司馬懿について知れば三国志の世界が広がり、このドラマも更に楽しくなることでしょう。

司馬家とは?

司馬懿の父:司馬坊(しばぼう)
彼は後漢の名士で、洛陽に仕えた官吏。
ドラマの中でもうかがえますが、子供たちを厳しく教育しています。

その司馬坊には8人の息子がいました。
息子さん8人とも、とても聡明でした。
長男:司馬朗(しばろう)、そして司馬懿(しばい)と続き「司馬氏の八龍(はちりゅう)」と言われます。

「龍」
中国語では「龙 (lóng)」

中国にとって「龙」はとても神聖な象徴です。
例えば、皇帝のことを象徴しますね。
皇帝のみが着ることを許される「龍袍(りゅうほう)」
龙袍(lóng páo)。
金の糸で龍の刺繍が施されています。

こんな特別な「龍」に例えられる司馬家。
司馬坊は賢い。
このままでは、名声が嫉妬のつながる、危険人物と思われます。

だからひっそりと一歩引いて生活しているのです。
ドラマでは兄の司馬朗は父譲りの慎重派に感じますね。
弟の司馬懿をたしなめるシーンも数々あります。

そして、その司馬懿も自由奔放、大胆なようでいて非常に慎重派です。
実際、曹操や曹丕からの誘いもなかなか受け入れませんでした。

実際の司馬懿も能力は隠し身長に振舞ったことは有名です。

史書には、「若い頃から聡明だが、あえて病弱を装った」という逸話が残っています。

ドラマの中で、司馬懿が足が不自由な振りをしました。
そうです、あの描写。
もちろん、胸を剣で突かれて足が動かなくなった?
わけではありませんが、史実でもこうした仮病の話が残っています。

優秀だからこそ、慎重に時を見極める才能があったのです。
兄の司馬朗もとても優秀ですが、なぜ表舞台に出てこない?

確かに長男より次男の方が有名になることは、原題社会でもあります。
ただ、この司馬家の司馬朗は疫病で早くに亡くなってしまったのです。

もし司馬朗が亡くなっていなかったら、また歴史はちがったでしょうか?
いえ、やはり司馬懿がすごかったと思います。

司馬懿が天下統一への道筋を作ったのです。

司馬懿の偉業

「秘密の皇帝」の中の司馬懿は若者らしく、悩みや迷いを抱えながら、理想に向かって突き進みます。
そして、時に情の深さを垣間見るシーンも印象的ですね。

司馬懿の恋愛要素など、なかなか見ることできません。
もちろん、大幅な脚色を加えた架空のドラマです。

史実の司馬懿はとにかく沈着冷静、冷徹という言葉が似合う。
静かに天下を見極めます。
魏に仕えながら、魏の実権を握り、そしてのちに司馬懿の息子、孫と継いでいきます。

そして、孫の司馬炎が魏の皇帝から禅譲という形で晋の国を建国、三国を統一するのです。

この三国統一の道を切り開いたのが司馬懿なのです。
このくだりはもちろん、「秘密の皇帝」には描かれていませんが、こうした未来を見据えてドラマを視聴すると、司馬懿のすごさを感じませんか?

司馬懿といえば、「三国志~司馬懿軍師連盟」というドラマもお勧め。
こちらも「秘密の皇帝」の司馬懿とは全く違った司馬懿像が楽しめます。

妻に頭が上がらないようなお茶目な面も楽しめます。
全86話と少々長く見ごたえ十分です。

司馬懿に興味を持った方でしたら、ぜひこちらのドラマもお楽しみください。

三国志の軍師と言えば、諸葛孔明が思い浮かびますね。
でも、私は司馬懿押し。
と言っても、この「秘密の皇帝」や「三国志~司馬懿軍師連盟」のドラマを視聴し、司馬懿についてあれやこれやと思いをはせたら、なんだか司馬懿が好きになりました。

史実の語られいない司馬懿を想像したりしながら、三国志の世界に浸っています。
皆さんも、ドラマから三国志の世界を広げてみてください。

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