「虚顔」中国ドラマの不思議を解説

「虚顔」このドラマには、数々の中国ドラマの中で使われる中国文化の謎が詰め込まれています。
例えば、「迎春蛊」、「守宮砂」、そして「長命鎖」。
これらは古代ドラマでは定番と言ってもいいでしょう。
でも、何だろう?
と思いませんか?
この記事では、それぞれ解説していきます。

「迎春蛊」(げいしゅんこ)は毒?

「迎春蛊(げいしゅんこ)」
yíng chūn gǔ(インチュン グー)

「蛊」はよく中国ドラマで登場。
毒虫や呪術を封じる器のことです。

そして毒虫は、サソリやムカデ、蛇、または昆虫などです。
これを容器(蛊)に入れておき、体に這わせて体の中に侵入させるような妖術をみたことありませんか?
なぜ、体の中の侵入するの?
そして体の中でもぞもぞ動いていたりします。

そして、毒に当たり人格が変容してしまったり、命を奪われたりします。

この「虚顔」ではお酒に混ぜられ発情してしまう設定。
「迎春蛊」と言っていましたね。

お酒に混ぜていた液体。
この液体の中に「毒」がまぜられているのでしょうか?

「迎春蛊」
実はこの名称は古典資料には載っていないようです。
きっとこの「虚顔」のドラマで作ったものですね。
似たような秘薬というか媚薬は時々ドラマに登場はしてますが、「迎春蛊」
は始めた聞きました。

十七と萧寒声はこの毒入りのお酒を飲んで結ばれた…。
と思いきや、実は違いましたね。
この毒入りのお酒はこぼしてしまったので、飲んだのは普通のお酒。
でも十七は毒を盛られたと信じています。

それを萧寒声に告白しますが、萧寒声はそんなはずはないと思っています。
彼は心から沈沁(十七)を愛してしまっています。

ですから、「迎春蛊」のせいだと聞かされた時は複雑だったでしょうね。
それでも、彼は自分の行動には責任と自信があったはず。
そんな萧寒声は男らしく素敵です。

しかし、本物の沈沁はお嬢さまのはず。
なぜ、顔を変える術ができる怪しい人物と知り合いだったり、こんな毒を持ち合わせているのでしょう。
最後までご覧になった方はわかりますね。

憎しみや悲しみが人を悪の世界に引きずり込む。
と言っても彼女も色々な思いがありお気の毒。

中国ドラマって、悪役っぽい人にも、それなりの理由があり憎めない感じが残されているのが好きです。

「迎春蛊」は、そんな彼女が使うアイテム。
このドラマだと、この毒を盛られたことにより情(性愛)を結んだことになりますが、「迎春」はもともと性的な意味合いがあるわけではありません。

本来は字のごとく、春を迎える、春の到来を喜ぶというおめでたい言葉。
これが婉曲されて春が男女の情を表現することがあります。

そこには、偽物の沈沁と萧寒声の愛と絆を結ぶための演出にはとても意味あります。
お互いに気にし合って、好きあっているけれど一線を越えられない。
その壁をこの「迎春蛊」のおかげで愛を確かめ合えたのですから。
ふたりにとって春の到来ですね。

「守宮砂」(しゅきゅうさ)は何の証?

「守宮砂(しゅうきゅうさ)」
shǒu gōng shā(ショウゴン シャー)

これは処女の証と言われています。
しかし、実際にこの赤い斑点が、なぜ性行為をすると消えるの?
と突っ込みたくなりますね。

ただ、この「守宮砂」も中国古典ドラマや武侠ドラマではお馴染みです。
「守宮(しゅきゅう)」はヤモリのこと。
ヤモリに朱砂を食べさせて粉末にして腕につけるようです。
生まれた時につけるのでしょうか?

そしてこれが純潔、貞操を意味するのです。
そして、性行為をすると消えるという仕組み。

貞節が重んじられる時代にはドラマ的に必須アイテムのひとつになります。

私の中では、この「守宮砂」はもっと古い時代や武侠ドラマの世界での描写のイメージがあったので、「虚顔」で使われているのは少し意外でした。
でも、「迎春蛊」と合わせて、中国ドラマのトリビアを盛り込んでいるのは楽しいと感じます。

「迎春蛊」や「守宮砂」を登場させることで、十七の偽りの人生を象徴させているのかもしれません。
運命の出会いや偽りの身分による歯がゆさ、葛藤…。

これらを古代の伝承された謎のアイテムでストーリーを引き締めてくれています。

 

「長命鎖」(ちょうめいさ)はお守り?

さて、次は「長命鎖(ちょうめいさ)」
cháng mìng suǒ(チャアンミン スオ)
これは子供の首にかけるお守りの首飾り。
子供の長生きを願うものです。

この「長命鎖」も中国ドラマではよく登場します。
これはファンタジードラマでも見かけます。

材質は金・銀・玉などさまざま。
地域や時代、そして家庭の裕福さでどんなものを選びかは決まってくるのです。

調べたところ、明の時代に子供が満1歳などの節目に親や親族からお送られる習慣が広まったそうです。
起源はもっと古く、古代からあったようです。
素敵なお話ですね。

形は鍵ようですね。
これは災難や邪気を“鎖”で閉じ込めるという意味合いがあります。

これは素敵ですね。
十七が屋台でふと手にしたことを思い、萧寒声が密かに準備します。
その長命鎖を眺める萧寒声が愛らしい。

この時は十七は妊娠していることを黙っていました。
そして、萧寒声は実は十七が妊娠していることを知っています。

でも、そのことを問い詰めることもなく、見守る萧寒声。
とても繊細で細やかな彼の性格にほれぼれしてしまいますね。

 

この「虚顔」
短編ドラマの中に中国ドラマのトリビアをさりげなく盛り込んでいて、見ていてとても楽しく感じませんか?

このドラマを通じて、他のドラマでもこのアイテムを探してみてください。
どんな演出に使われているのか?
そんな視点でドラマを見るのも楽しみのひとつです。

 

 

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