美人骨後編の楽しみ方ーアレン・レンの魅力

美人骨後編:原題「一生一世」。つまらないと感じた方も正直多いと思います。
前編も淡々と物語が進み、最終的にバッドエンド…。
後編では二人はキュンキュンするようなラブストーリーを期待した方も多いのでは?
しかし、後編も淡々と静かに進んでいく。
「うーん、退屈。」そう思うのも納得。
でも、私はこの後編も大好きです。
とても魅力的なドラマだと思います。
もちろん、物足りなさをあります。
でもそれでも魅力を感じる理由をお話したいと思います。

美人骨後編とは?どんなお話?

千年前、戦火の中で結ばれなかった将軍・周生辰と名家の娘・漼時宜。
後編では、二人が現代で再び巡り会い、過去生では叶わなかった“今度こその愛”を育んでいきます。

漼時宜(スイ・シーイー)は、温和で知的な声優。ある日、空港で偶然出会った青年に彼女から声をかけます。
その青年こそ、化学教授の周生辰(ジョウ・シェンチェン)。感情をあまり表に出しませんが、芯に深い優しさを秘めている男性です。
どことなくぎこちなく二人は近づいていき、周生辰からいきなり求婚。
婚約し,そこから愛をはぐくんでいきます。

しかし、その道のりは順風満帆ではありません。
周生辰の実家は複雑な家庭環境。
色々な障害を乗り越えながら結婚。
最後はハッピーエンドで終わります。
運命とは?生まれ変わっても繋がる魂の縁とは?
2人以外にも生まれ変わりと思われる人たちが登場。
だれが、だれの生まれ変わり?
そんなことを考えながらこのドラマを視聴するのはとても楽しくなります。

アレン・レンが演じた無口な教授の魅力

アレン・レン(任嘉伦)の今までの作品では、カリスマ的な役柄が多かったですね。
特に「花様衛士」ではクールでいて優しい役柄がに人気を集めました。
美人骨前編では、百戦錬磨の表面の美しさだけでなく、内面も優れた魅力の持ち主という設定。

そんな彼が後編:原題「一生一世」では、そんなカリスマオーラ―を消し、女性にうとく恋愛に奥手な化学者の役。
このギャップが楽しくてたまりません。

どうしたら彼のイケメンオーラを消せるの?
と思っていましたが、さすがですね、確かにぼやーとしたさえない感じを上手に演出しています。
でも、ただの恋愛に奥手でさえない男性ではありません。
しっかりと“男らしさ”も感じる。
言うべきことは言う。そして行動すべきときには行動する。
そんな芯の強さを感じる素敵な男性です。
突然に婚約を申し出たり、ドレスを送ったり…。
そして婚約を反対する義母にも屈しない姿。
でも、全体的に彼女(時宜)のペースで物事が動いていくようなシーンがあったり。

突然サプライズで時宜の職場に迎えにいったり、そこで彼女のハンドバッグを自分の肩に斜め掛けしたり…。
クスッと笑ってしまうシーンも私は大好きです。

こんな役も演じられるんだ。
他では感じることのできない繊細なそしてキュートな男性。

とわくわくしながらドラマを楽しむことができます。

美人骨後編は彼の声が聞ける、それも一つの魅力

美人骨後編はアレン・レンが自らの声で演じています。
中国ドラマでは声は吹き替えのことが多いですね。
ここ数年は自分の声を使うようになってきましたが、アレン・レンはカリスマ的な役には吹き替えを使ってきました。
(ここ最近は自分の声を使い始めましたが…)

彼の声には中国では賛否両論です。
ですがこの美人骨後編の役柄には、彼の声はとてもあっていると思います。
声優さんの吹き替えですと、時々不自然さを感じることがあります。
特に現代ドラマだと、オーバーすぎるようなセリフ回しに少し違和感を感じたりするドラマもありますね。

でも、このドラマでは控えめな教授の役柄とアレン・レンのやさしい、穏やかな口調が不自然ではなく(もちろん自分の声ですから、当たり前ですが)、感情移入しやすいと思います。
アレン・レンの声も楽しめる、そんなドラマになっています。

言葉よりも伝わる無言の演技

このドラマは派手なセリフや激しい感情表現がほとんどありません。
濃厚なラブシーンもなく、「え?なんでー。そこで抱き合わないのー?」
とがっかりするシーンも何度かあります。

アレン・レンは愛妻家。
奥様のため、極力ラブシーンは避けていると聞きます。
でも演技なんだから―、ラブシーンはいいでしょう?
とも思いますが、そんなところもアレン・レンの魅力。

物足りない…。
正直そう思うこともありますが、その分視線で演じていると思うのです。
そして、濃厚なラブシーンがなくても二人の思いが伝わってきます。

視線ひとつで伝わる、「あなたを大切に思っている」という想い。
もちろん周生辰は前世の記憶はありません。
でも、前世で叶わなかった愛を、今世で静かに丁寧に実らせていく過程を静かに見守りたい。
そう思います。

アレン・レンの新たな一面の出会えるドラマ
「一生一世」。
心にそっと寄り添う愛のかたちをぜひお楽しみください。

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