アレン・レン主演の中国ドラマ「流水舞花~遥かなる月落城」
原題:流水迢迢。
アレン・レンはこのドラマで二つの顔を持つ役柄を演じます。
仮面の刺客という裏の顔と光明寺の指揮官という表の顔。
どちらも冷酷な役柄。
しかし、苦悩に満ちた過去をもち、冷酷さだけでなく、義理堅さや情にも熱い男性。
今までも冷酷、だけど優しさを持つ役を演じてきましたが、今回のアレン・レンはまた一味違う。
そんな印象を持ちました。
是非、このドラマを通じてアレン・レンの魅力を知ってほしいと思います。
流水舞花ってどんなストーリー?
大椋国の都・慶康で、和平交渉中の尉国大使が仮面の刺客に襲われるところから物語はスタート。
この刺客を演じるのがアレン・レン。
好奇心旺盛な村娘・江慈が偶然その場に居合わせ、アレン・レン演じる刺客に刺されて木から落ちますが、剣鼎侯・裴琰に救われます。
その刺客の正体は衛昭(本名:蕭無瑕)=月落城城主の子。
彼の表の顔は“冷酷な指揮使”として皇帝に仕える。
彼は、亡き父にかけられた汚名を晴らそうと影で暗躍しています。
そして、敵対するのは野心家の裴琰。
裴琰を演じるのはシュー・ジェンシー。
こちらもイケメンですねー。
刺客の正体を明かしたくて、江慈を証人として自分の屋敷にかくまい、看病しながら情報を探ります。
そして、ある時から刺客の正体は衛昭だと疑い始めます。
こうして、追う者(裴琰)と追われる者(衛昭)、そして村娘・江慈を介して二人の思惑と愛情が交錯する三角関係と復讐劇が幕を開けます。
見どころは、策略と裏切り。そして三角関係。敵対する二人の心の変化や関係の変化が面白い。
そして、この関係は最後どうなるの?
全40話、陰謀・愛・葛藤が交差する時代劇&復讐劇&ラブロマンス。
すごーい華やかさや盛り上がりがあるとは正直思えませんが、じわじわと面白くなってきます。
そしてアレン・レンとシュー・ジェンシーの演技が素敵。
特にアレン・レンのファンとしては悪役演じる彼に注目です。
もちろん、ただの悪役ではないですよ。
二面性を持つアレン・レンの演技の魅力
このドラマのアレン・レンの魅力は、わずかな表情で感情を表すところだと思います。
いきなり仮面をつけての登場。
うーん、仮面かー。そりゃそうよね、裏の顔だから。
でもあまりに似合わない?髪型もちょっとねー。
個人的にはそう思ってしまいました。
でも仮面をつけているからこそ、眼での演技がすごいと感じます。
冷酷さが伝わってきます。
でもその冷酷さには意味があるんですよね。
汚名を着せられ亡くなってしまった父や月落城の人々の復讐のため苦悩する姿が涙をそそります。
そして、表の顔の衛昭も腹黒い表情が。
でも陛下の前では穏やかな優秀な部下の顔。
衣装も髪型のやはりこちらが好きです、個人的には。
赤や白の衣装が本当によく似合うんです。
敵対する江慈との関係が変化していく過程で、徐々に優しい表情を見せていきます。
やはり優しい表情も素敵です。
これまでもアレン・レンは眼の演技が評判でした。
代表作「麗王別姫」「花様衛士」そして「美人骨」
どのドラマでも、ぐっとくる眼の演技でファンを魅了してきました。
今回の「流水舞花」で、ますますその演技に磨きがかかったように感じます。
シュー・ジェンシーがいたからこそ、アレン・レンの魅力が際立った
シュー・ジェンシ。
代表作は「独狐伽羅」「鳳星の姫」。
正統派イケメンというイメージですね。
彼は突然引退宣言をし、その後復帰。
その復帰作がこの「流水舞花」だそうです。
アレン・レンが演じた衛昭の魅力がここまで強く感じられたのは、シュージェンシー(裴琰)という存在があったからだと感じます。
裴琰は、野心家でありながら情に脆く、策略と感情の間で揺れ動く男です。
そして彼も心の底に闇を抱えています。
表面的には堂々としていて、自信に満ちた佇まいをしています。
そんな彼と対照的に描かれる衛昭は、静かで内に秘めた激しさがあります。
そしてやはり闇を抱えています。
衛昭は言葉少なに、表情や間で語るタイプです。
この二人の対比がいいですね。
アレン・レンの表現の深さを際立たせてくれたように感じました。
そして二人の江慈への愛の表現方法もそれぞれです。
行き過ぎた愛情表現の裴琰には、少しドン引きした部分もありますが、でもかっこいいんですよねー、シュー・ジェンシ。
と、アレン・レンの大ファンである私ですが、シュー・ジェンシーに心揺れてしまいました。
でもやっぱりアレン・レン。
ただ、この二人だからこそ作品に重厚感が生まれてと思います。
決して派手な盛り上がりはありません。
でもじわじわと面白くなり最後まで目が離せない。
そんなドラマだと思います。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
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